完璧な科目を作るより・・・
世の中には、時々、完璧主義な人がいる。
こうした人は、何事においても完璧にやり切らないと、気分が悪いらしい。
FP試験の学習でも、まず「ライフプランニングと資金計画」科目を完璧に学習する。
テキストを何度も読み、問題集を何度も解いて正答率が100%近くになってからでないと、次の「リスク管理」科目に移ろうとしない。
・・・こうした真面目な人、本当に、実際にいるのだ。確かに学習姿勢は立派なのだが、試験攻略という観点からは、要領が悪いと言わざるを得ない。
それどころか、不合格の憂き目をみる可能性すらある。
限られた学習時間内だから
というのは、試験までの学習時間は限られているからだ。
こうして一つ一つの科目を完璧にやっていくのは悪いことではないが、一つの科目に時間をかけすぎると、全科目を学習し終わる前に、試験日が来てしまう懸念もある。
満点狙いで学習した科目でも、実際は満点が取れないことも多いが、全く学習していない科目が0点になってしまう可能性は、十分にある。
それにFP試験の科目同士は、相互につながりがあるため、基礎だけでもよいから均等な知識があった方が、全貌が見えやすいのだ。
だから、学習は全科目を均等にし、全体の底上げをしていった方が、ずっと効率がよい。
FP試験に完璧は要らない
FP2級試験に必要とされるのは、一つの科目で満点を取ることではなく、全ての科目で一定水準の点を取ることである。
ここが、「FP2級の難易度を下げる」一番のポイントだと思う。
3つの科目で満点を取り、3つの科目で1割しか取れなかったら合格可能性は薄いが、6つの科目で6割を取れば、その人は合格となる。
「薄く広く」を繰り返す
だから、学習方法としては、
- まず全科目をひと通り読む・・・これで全体が何となくわかる
- 次にまた、全科目を読む・・・これで、4割くらいわかるようになる
- そしてまた1周、更にもう1周
といったように、全体を、薄く薄く、広く広く、学習していく。
基本を押さえることが大事
FP2級試験に効率良く合格するには、上の学習法が一番良いように思われる。
全科目について基本をしっかりと押さえ、全科目の底上げを図ることが、FP2級の難易度下落攻略のコツである。