さてここからはFP2級の試験対策のアドバイスです。その1として、まずは試験内容の解説です。
ファイナンシャルプランナー(FP)試験は、どんな試験形式なのか、どんな科目が出題されるのか、まずは試験の全体像を押さえておきましょう。
試験内容
- 2級FP技能検定は、年3回(1月・5月・9月)開催されます
- 科目は「学科試験」と「実技試験」の2つがあります
学科試験
- 出題形式⇒筆記(マークシート形式) 60問 択一式(各問題の解答を4つの中から1つ選ぶ)
- 試験時間⇒120分
- 合格基準⇒36点以上(60点満点)
科目と出題数
- ライフプランニングと資金計画 (10問)
- リスク管理(10問)
- 金融資産運用設計(10問)
- タックスプランニング(10問)
- 不動産(10問)
- 相続・事業継承(10問)
学科試験 ワンポイントアドバイス
学科試験は6科目から均等に10問づつ出題されます。このことが2級FP試験を攻略するひとつのポイントになります。
正攻法で考え、得意科目を2~3作ってしまうことです。
たとえば得意3科目で各8点を死守すると想定しますと、それで得点は24点になります。
36点(合格点)-24点=12点。残り3科目は正解率が半分でもラクラク合格できる計算になります。
実技試験
- 出題形式⇒筆記(記述式)40問 ※提案設計。事例や計算式(実務に近いもの)が多い
- 試験時間⇒90分
- 合格基準⇒60点以上(100点満点)
科目と出題数
資産設計提案業務
- 関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング
- ファイナンシャル・プランニングのプロセス
- 顧客のファイナンス状況の分析と評価
- プランの検討・作成と提示
実技試験 ワンポイントアドバイス
実技試験については、試験主催団体の日本FP協会が、配点を公表していません。
そのため学科試験のような効率重視のアドバイスはできません。
ひとつ確かに言えるのは、実技試験はFP知識について「受験者の多面的な理解を問う」試験であるとことです。
たとえば設問のなかには、
路線価図(路線沿線の土地の実勢価格)をもとに相続税評価額を割り出す、 仮定されたある家族についてキャッシュフローを計算する、などがあります。
このような設問は決して、暗記ベースの知識では解けるものではありません。一問一答スタイルとは異なり応用力と、まさに“実技”の力が問われるのです。
とはいえ、応用力を養成するためにAFP認定研修が用意されている、ともいえます。
特に攻略法の王道があるわけではないので、「根気づよく真面目に勉強しましょう」としか管理人にも言いようがありません。やはり“根気”が王道だと思います。